2026/07/13
REPORT
Hitotsuyama with CORNES RACINGは、2026年7月11日〜12日、静岡県の富士スピードウェイで開催された「Japan Cup 2026 Round 3&4 FUJI」のGT3 Pro-Amクラスに、Ferrari 296 GT3で参戦しました。
レース1では首位を快走しながらも不運な接触によりリタイヤ。しかし、チームは深夜まで修復作業を続けてダメージを受けたマシンを復活させると、翌日のレース2ではポールトゥウィンを飾り、価値ある1勝を手にしました。

ブロンズドライバーの都筑晶裕と、プロドライバーの川端伸太朗とともに、タイトル防衛に挑むHitotsuyama with CORNES RACING。チームは今回の富士大会でFerrari 296 GT3にEvo Packageを投入する予定でしたが、供給の遅れにより従来仕様のままレースウイークを迎えることになりました。
Evo Package装着車に対してBoPによりブースト圧が低く設定されていたため、ストレートでの加速性能については不利な状況にありましたが、実際にプラクティスに臨むと、2人のドライバーは終始トップ3圏内のタイムをマーク。ライバル勢と十分に渡り合える手応えをつかみ、ポジティブな気持ちで公式予選に挑みました。
曇り空の富士スピードウェイでは、7月11日の9時17分から、レース1(ラウンド3)の決勝グリッドを決める予選1が行われ、ブロンズドライバーの都筑が出走しました。
都筑は4周目からタイムアタックを開始し、5周目に1分40秒235をマーク。さらにタイム短縮を狙いましたが、ベストタイムを更新できるラップでは前方を走るマシンとタイミングが重なり、本来のペースでアタックすることができませんでした。その後、8周目に1分40秒231までタイムを縮めたものの、タイヤのピークグリップを使い切っていたこともあり、本来の実力を発揮できませんでした。
予選後に都筑は「まだタイムを縮める余地は十分にあった」と悔しさをにじませましたが、それでも総合2番手、クラス最速という結果。「決勝に向けてはいい流れで臨めると思います」と、レース本番へ向けて手応えを語りました。
続いて9時39分、レース2(ラウンド4)の決勝グリッドを決める予選2に、プロドライバーの川端が出走しました。チームはライバル勢の動向を見極めながら、セッション開始から3分後にマシンをコースに送り出します。4周目に1分38秒727でトップに立つと、続く5周目には1分38秒666までタイムを縮め、そのまま首位を守り切ってポールポジションを獲得しました。
川端にとって、今回のポールポジションは“箱車レース”としては自身初。それだけに喜びもひとしおで、決勝に向けて大きな弾みとなる結果となりました。
P1 #19 The Spirit of FFF Racing Lamborghini Huracan GT3 EVO2
P2 #1 Hitotsuyama with CORNES RACING Ferrari 296 GT3
P3 #88 miracolo TOKYO McLaren 720S GT3
P1 #1 Hitotsuyama with CORNES RACING Ferrari 296 GT3
P2 #935 GALAHRACING Nissan GT-R NISMO GT3
P3 #9 BINGO RACING with LM corsa Porsche 911 GT3 R (992) Evo

夏の青空が広がり始めた富士スピードウェイで、15時15分からレース1(ラウンド3)がスタートしました。2周のフォーメーションラップを終え、ローリングスタートが切られると、2番グリッドから発進した#1 Ferrari 296 GT3の都筑が抜群の加速を決め、1コーナーでトップに浮上。そのままオープニングラップを制しました。一方、後方で車両がコカコーラ・コーナーにストップしたため、3周目にセーフティカーが導入されます。
5周目にレースが再開すると、都筑は落ち着いた走りでトップをキープし、レースをリードします。しかし、その背後には2番手を走る#19 Lamborghini Huracán GT3 EVO2がぴたりとつけ、両車は約6周にわたってテールトゥノーズの激しい攻防を繰り広げました。
迎えた11周目の1コーナーで、イン側から仕掛けた#19 Lamborghini Huracán GT3 EVO2が都筑の#1 Ferrari 296 GT3に接触。弾き出されるようなかたちでスピンを喫した都筑は、そのまま走行を再開したものの、接触の影響で右リヤのサスペンションやボディワークに大きなダメージを負っていました。なんとかピットまで戻ったものの、そのままリタイヤとなり、首位快走から一転、悔しい結末を迎えることになりました。
P1 #88 miracolo TOKYO McLaren 720S GT3
P2 #24 Max Racing Mercedes-AMG GT3 Evo
P3 #27 AWD Racing Audi R8 LMS GT3 EVO II
DNF #1 Hitotsuyama with CORNES RACING Ferrari 296 GT3

チームはレース終了後すぐにマシンの修復作業に着手しましたが、必要な部品の一部が国内にないことが判明します。
しかし、CORNESの協力により、同社が保有する同型のFerrari 296 GT3から必要な部品を借り受けられることになり、チームは御殿場にあるCORNESのワークショップまで赴いて部品を調達し、修復作業を続行しました。
メカニックたちは深夜2時半頃まで懸命に作業を続け、その努力が実を結んでマシンは無事に復旧。迎えた12日の朝には、主催者の許可を得て川端がチェック走行を行い、大きな問題がないことを確認すると、ガレージで最終調整と最終チェックを実施し、レース2のスタートを迎えました。
厚い雲が上空を覆う富士スピードウェイでは、14時55分、レース2(ラウンド4)がスタートしました。ポールポジションの#1 Ferrari 296 GT3を駆る川端は、着実なスタートでホールショットを決めます。川端が1コーナーを通過した直後、中段のマシンが1コーナーでスピンし、コーナーのアウト側にパーツが散乱。これを回収するためにセーフティカーが導入されます。
パーツの回収はすぐに終わり、3周目が終わったところでレースはリスタート。ここで先頭を走る川端が自身の判断ミスで失速し、4番手までポジションを落としてしまいました。ただ、マシンのトラブルではないため、川端はトップを走る#9 Porsche 911 GT3 R Evoから10秒以内をキープして19周したのち、都筑にマシンを託します。
サクセスペナルティのない#1 Ferrari 296 GT3は4番手でコースに復帰すると、ここから都筑が怒濤のオーバーテイクを見せます。GR GTコーナーで1台、さらに最終コーナーで1台をパスし、20周を終えたところで2位までポジションを上げました。
この時点で、トップの#9 Porsche 911 GT3 R Evoとは8秒弱の差でしたが、ラップタイムで優る#1 Ferrari 296 GT3は周回を重ねるごとにギャップを縮め、ついに25周目の1コーナーでトップを奪い返しました。その後も2位以下を寄せ付けない速さで徐々にリードを広げ、最終的には2位に約6秒の差を付けて、ポールトゥウィンを飾りました。
レース1での悔しいリタイヤを受け、チームは一夜をかけてマシンを修復。「レース2は必ず勝つ」という強い思いを全員で共有し、レース2に臨みました。その結果、狙いどおり勝利を挙げることができ、チームにとって大きな意味を持つ1勝となりました。
次戦は岡山国際サーキットでの一戦となります。チームにとって岡山は昨年唯一表彰台を逃したサーキットであり、苦戦も予想されます。それでも、シリーズタイトルを見据え、優勝だけにこだわるのではなく着実にポイントを積み重ねることを重視し、最終戦・鈴鹿へつなげる考えです。一方で、レースでは最後まで何が起こるかわからないだけに、最後の1周まで諦めずに戦い抜き、上位進出を目指しますので、引き続きHitotsuyama with CORNES RACINGへの応援をお願いいたします。
P1 #1 Hitotsuyama with CORNES RACING Ferrari 296 GT3
P2 #24 Max Racing Mercedes-AMG GT3 Evo
P3 #9 BINGO RACING with LM corsa Porsche 911 GT3 R (992) Evo

