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2024/09/03

REPORT

第4戦〜東海林広貴が初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾る

2024 Audi A1 Fun Cup Round 4 Sugo レポート

年5戦で戦うAudi A1 Fun Cupの第4戦が2024年9月1日に行われました。舞台となるのは初開催のスポーツランドSUGOです。

午前中に行われた予選では、開幕戦で“幻のポールポジション”を経験した#111 東海林広貴が見事リベンジ。午後の決勝レースでもその勢いは続き、初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾りました。

2024 A1 Fun Cup 第4戦表彰式

公式予選

台風10号の影響が懸念されるなか、宮城県村田市にあるスポーツランドSUGOは雨に見舞われることもなく、朝から白熱したバトルが繰り広げられました。

まず10時5分から、12台のAudi A1 Fun Cup Carによる15分間の公式予選が行われました。セッションは2周目から本格的なタイムアタックが始まり、ここ菅生でのレース経験もあるベテランの#113 イシカワヨシオが1分51秒318で暫定トップに。これに107 野田 望、#104 飯島宗久、#102 森 愼一、#114 並木重和、#111 東海林広貴が1分52秒台で#113 イシカワを追います。

続く3周目、上位勢が自己ベストを更新できずにいるなか、#112 田上魁人が1分52秒070で2番手に。さらに4周目には、#104 飯島が1分50秒133を叩き出しトップに浮上します。しかし、トップの座はすぐに奪われることに。#111 東海林がこれをコンマ798上回る1分50秒113をマークし、トップタイムを塗り替えたのです。ルーキーの#111 東海林にとって菅生は初めて走行するコースでしたが、事前にシミュレーターで走り込み、直前のスポーツ走行でうまく合わせ込めたことがこのタイムにつながったといいます。

#111 東海林はその後もタイムアタックを続けますが、クリアラップがとれずベストタイムの更新はなりませんでした。それでも、#111 東海林のベストタイムを超えるドライバーは現れず、念願のポールポジションを獲得しました。#111 東海林は今シーズン開幕戦の筑波で、予選トップタイムをマークしながら、コース外走行により3グリッド降格のペナルティが科され、ポールポジションが幻に。それだけに、今回のポールポジションを手に入れることができて、歓びもひとしおでした。

2番手には#104 飯島選手、3番手には#112 田上選手が続きました。

2024 A1 Fun Cup 第4戦
2024 A1 Fun Cup 第4戦

決勝レース

午前中こそ上空を雲で覆われていたスポーツランドSUGOでしたが、午後に入り決勝レースの開始時刻が近づくにつれ青空が広がり、夏の日差しが戻ってきました。

12周で戦われる決勝レースは15時55分に戦いの火蓋が切られました。注目のスタートは、2番グリッドの#104 飯島が好ダッシュを決め、ポールポジションの#111 東海林を従えて真っ先に1コーナーへ飛び込んでいきます。

その後方では#112 田上、#113 イシカワ、#102 森 慎一、#107 野田 望、#114 並木重和の5名による3位争いがヒートアップしていきます。

トップを争う#104 飯島と#111 東海林の2台は、徐々に後続を引き離しながら、接近戦を繰り広げます。さっそく2周目のストレートエンドで#111 東海林が#104 飯島の横に並びますが、#104 飯島もそう簡単にはオーバーテイクを許さず、なんとか#111 東海林を抑え込むことに成功。しかし、予選タイムでコンマ8秒近くリードし速さのある#111 東海林は虎視眈々とチャンスをうかがい、次の3周目のストレートエンドで再度#104 飯島に並ぶと、今度は#104 飯島を見事にかわしてトップを奪い返しました。トップに踊り出た#111 東海林はその後も勢いは衰えず、周回を重ねるごとに2位との差を広げ、独走態勢を築いていきます。一方の#104 飯島も3位グループを引き離し、そのポジションを確実なものにします。

激しさを増していく3位争いは、4番手の#113 イシカワが3周目に#112 田上をかわして3位に浮上。4位にポジションダウンした#112 田上の背後には5位の#102 森が迫ります。#102 森の追撃は3周に及び、7周目の1コーナーで#112 田上の横に並ぶと、ついに3コーナーで4位に浮上。ここから#102 森は3番手を走る#113 イシカワに迫っていきますが、#113 イシカワにつけいる隙はなく、レースはそのままファイナルラップを迎えます。

最後は、トップを走る#111 東海林が2位の#104 飯島に8秒960の差をつけ、初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾りました。#113 イシカワはベテランの意地で#102 森を抑えきり3位表彰台を獲得しました。

第4戦を終えて、シリーズチャンピオン争いは、ポイントを74に伸ばした#102 森と、これを65ポイントで追う#111 東海林、60ポイントの#104 飯島の3名に絞られました。果たして、タイトルを獲得するのは誰か? 11月3日、富士スピードウェイで開催される最終戦にぜひご注目ください!

2024 A1 Fun Cup 第4戦