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2019/08/26

REPORT

Audi Team Hitotsuyama、今年も鈴鹿10時間耐久レースに参戦!

THE 48th SUMMER ENDURANCE BH AUCTION SMBC SUZUKA 10 HOURS 2019 レポート

鈴鹿10時間耐久レースの様子

Audi Team Hitotsuyamaは、2019年8月24日〜25日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された第48回サマーエンデュランス「BHオークションSMBC鈴鹿10時間耐久レース 2019」(以下SUZUKA 10H)に出場しました。

「GT3マシン世界一決定戦」として2018年にリニューアルした鈴鹿の夏の耐久レースには、海外勢を中心に36台が集結。Audi Team Hitotsuyamaは272周を走り完走を果たしましたが、序盤の接触が響き、17位でレースを終えることになりました。

予選

SUZUKA 10Hは、SUPER GTとは異なり、タイヤはピレリのワンメイク。また、夜間走行用の補助ライトや、乗車中のドライバーや順位がわかるLEDポジションランプを装着します。Audi Team Hitotsuyamaでは、8月上旬のSUPER GT第5戦終了後にマシンに変更を加え、真夏の鈴鹿サーキットに乗り込みました。

10時間の決勝を戦うのは、SUPER GTのレギュラードライバーであるリチャード・ライアンと富田竜一郎、そして、SUPER GT第5戦にも参戦したアレッシオ・ピカリエロの3人です。

まずは8月24日の午後1時から、予選が行われました。このSUZUKA 10Hでは、ドライバー3名がそれぞれ15分間のセッションでタイムアタックを行い、その合計タイムが20位以内のチームが次の「ポールシュートアウト」に進出。そして、ポールシュートアウトでは各チーム1名のドライバーがタイムアタックを行い、上位ポジションを確定します。

Audi Team Hitotsuyamaは、Audi Sportが提供するセットアップデータをもとに、ピレリタイヤ用のセッティングをマシンに施して予選に臨みました。ピカリエロ、富田、ライアンの順にタイムアタックし、ピカリエロが2分02秒760、富田が2分02秒678、ライアンが2分03秒259をマークし、各セッションともに上位20位入り。6分08秒697の合計タイムも16番手で、難なくポールシュートアウトに進出しました。そして、午後5時35分からのポールシュートアウトはライアンが担当。2分1秒579のタイムで18番グリッドとなりました。

「タイムアタック後、リチャードから『ヘアピンコーナーにオーバースピードで突っ込んでしまい、コンマ4〜5秒をロスしてしまった。申し訳ない』というコメントがありました。それがなければ計算上は9番手くらいのポジションでしたので悔しいですが、マシンの高い実力は証明できたので、チームとしてはポジティブな気持ちで決勝に向かうことができそうです。明日はとにかく10時間の長いレースですから」とは、チーム代表の一ツ山亮次です。

P1 #42 BMW Team Schnitzer アウグスト・ファーファス/マーティン・トムチュク/ニコラス・イェロリー
P2 #25 Audi Sport Team WRT ケルビン・ファン・デル・リンデ/ドリス・バンスール/フレデリック・ヴェルヴィッシュ
P3 #34 Walkenhorst Motorsport クリスチャン・クログネス/ニッキー・キャッツバーグ/ミッケル・ジェンセン

P18 #21 Audi Team Hitotsuyama リチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ

鈴鹿10時間耐久レースの様子

決勝

SUZUKA 10Hでは1回のドライビングスティントが原則最大65分と規定されており、9回ストップの10スティントが基本になります。Audi Team Hitotsuyamaも10スティントの予定で、まずはピカリエロにスタートを委ねました。

決勝が行われる8月25日も、朝から夏空が広がり、午前10時にはすでに気温が30℃に達する厳しい暑さのもと、10時間に及ぶ長丁場のレースが始まりました。1周のローリングラップのあと、ピカリエロは無難にスタートを決め、その直後から果敢な走りで速いペースを保ち、いくつかポジションをアップすることに成功します。

ところがその第1スティントで、他車に接触し、マシンの右フロントにダメージを受けることに。さらに、この接触が審議対象になり、結果としてドライブスルーペナルティの裁定が下りました。これにより約30秒をロスすることになりました。

その後、富田に交替した第2スティントでは、接触の影響からか右フロントタイヤの内圧が徐々に低下していってしまうトラブルが発生。思うようにペースが上がらないマシンを予定よりも早めにピットに戻すことになりました。さらに、破損した部分がタイヤに干渉するのを防ぐために、パーツを取り外すといった作業を行ったために、ここでも約30秒をロス。この序盤のタイムロスにより、Audi Team Hitotsuyamaの21号車は30番手近くまで大きくポジションを落としてしまいました。

フロントの空力パーツが一部欠落した状態のAudi R8 LMS GT3は、本来の走りができないにもかかわらず、ライアン、富田、ピカリエロは安定したペースで、順調に周回を重ねました。しかし、残りの8スティントで序盤のタイムロスを挽回することはできず、結局、トップから3周遅れの272周を走り、17位でゴールしました。

「あの接触がなければ10位前後でゴールできたかもしれませんが、上位の速さを考えるとそれ以上は難しいと思うほど、今年は海外勢の強さを思い知らされました」(一ツ山)

P1 #25 Audi Sport Team WRT ケルビン・ファン・デル・リンデ/ドリス・バンスール/フレデリック・ヴェルヴィッシュ
P2 #999 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing マロ・エンゲル/ラファエル・マルセロ/マキシミリアン・ブーク
P3 #912 Absolute Racing デニス・オルセン/マット・キャンベル/ダーク・ヴェルナー

P17 #21 Audi Team Hitotsuyama リチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ

鈴鹿10時間耐久レースの様子

チーム代表 一ツ山亮次のコメント

まずは、Audi Sport Team WRTの優勝、おめでとうございます。毎ラップ予選アタックをしているかのような圧巻の走りで、素晴らしかったです。日本勢よりも1.0秒から1.5秒速いペースで周回を重ねる走りは、悔しいですがいまのわれわれには真似のできないものです。彼らはタイヤの使い方、ペースを上げるタイミング、ライバルのウィークポイントなど、このシリーズを知り尽くしていると感じました。

われわれAudi Team Hitotsuyamaが2度目のSUZUKA 10Hに挑むにあたっては、SUPER GT勢でトップ、総合でも表彰台を目指していました。しかし、いざ走り始めると、海外勢のペースについて行けないことがわかりました。日本勢に比べて、この1年間で海外勢の進化がはるかに上回っていたのです。そんな状況でも、とにかくベストを尽くし、SUPER GT勢ではトップを獲るということを目標にしていましたが、残念ながら接触にともなうドライブスルーペナルティと、接触部分の修理などもあって、レース序盤に勝負権を失うことになってしまいました。

一方、Audi Sportから提供されたデータやストラテジーなど、Audi Sportの一員としてこのSUZUKA 10Hを戦えたことは、チームとして今後に向けても大きな収穫になりました。自チームに足りない部分、逆に負けていない部分をチームスタッフ一人ひとりが確認できたと思います。
とにかく、もっと強くなって国内シリーズだけではなく、海外のシリーズにも挑戦してみたい。今回走っていた海外勢に負けないくらいに強くなりたい。そんな風に思わせてくれる、純粋にレースをすること、速さと順位を競うことに魅力があるレースです。

鈴鹿10時間耐久レースの様子

次は9月7日〜8日、オートポリスで開催されるSUPER GT第6戦になりますが、この鈴鹿での悔しい思いを、次のレースでは晴らしたいと思いますので、引き続き皆さまの応援をよろしくお願いいたします。