第2戦〜藤井優紀が開幕戦の悔しさをバネにポールトゥウィンを飾る

3月の開幕戦から４カ月を経て迎えたAudi A1 Fun Cup第２戦。梅雨明けと重なり真夏日の過酷な天候のもと開催されたこの大会には、ゲストドライバーの川端伸太朗を含む１０名のドライバーが参戦しました。
開幕戦では圧倒的な速さを見せながらもペナルティで脱落した藤井優紀ですが、第２戦ではポールポジションからスタートし、一度も首位の座を明け渡すことなく独走。見事に今シーズン初優勝を飾りました。

公式予選

第２戦に参戦する10名のうち、1名は今回レースデビューとなる#109村上達輝、そしてもう１名はゲストドライバーとしてSUPER GTでもAudiをドライブする#111川端伸太朗と、2名の新規ドライバーを迎え入れての大会となりました。なお、#111川端はゲストドライバーのため、決勝レースでは予選結果にかかわらず最後尾スタート、また決勝レースの順位も最終結果には反映されないという条件での参戦となっています。
公式予選は、8月2日9時50分から15分間でスタート。計測2周目でまずは#111川端がトップタイムとなる1分11秒724でトップに立つと、#105藤井優紀も1分11秒883で背後に迫ります。しかし、#111川端が1コーナーでまさかのコースアウトを喫しクラッシュパッドに接触。このアクシデントで赤旗中断となります。約10分後にセッションは再開され、#111川端もコースに復帰。各車タイムアタックに入り、まずは#107阿野雄紀が1分12秒294で3位へ浮上すると、#109村上がデビューレースとは思えないキレのある走りで1分12秒631を記録し4位に。さらに#101斉藤浩徳も1分12秒892で5位に続きます。その直後に#109村上が自己ベストを更新して1分12秒064で3位に浮上するも、#105阿野もすかさずそのタイムを0.002秒更新して3位を奪い返します。その後は上位でタイムを更新するドライバーは現れず、#111川端が2周目に記録したタイムがトップタイムとなり、プロドライバーの意地を見せつけました。

◆公式予選結果

* #109はダブルチェッカーのペナルティを受け後方からのスタート。
** #111はゲストドライバーにつき最後尾スタート。

決勝レース

公式予選後、約5時間のインターバルを経て15周の決勝レースが行われました。ポールポジションスタートの#105藤井はスムーズにスタートを決め、後続を従えてトップで1コーナーに。
そんな中、6番手スタートの#110森愼一がオープニングラップを上手くまとめて4位に浮上。公式予選でのペナルティにより9位スタートとなってしまった#109村上も7位までポジションアップを果たします。
トップの#105藤井は2周目以降、後続を1周約1秒ずつ引き離す余裕の走りで独走態勢に入りますが、後続では至る所でバトルが展開されます。2位争いを繰り広げる#105阿野と#101斉藤は1秒以内の接近戦を展開。またその後方では4位の#110森を先頭に#106武尾幸子、#103橋本泰一、#111川端、#109村上、#102内野徳昭、#104吉澤寿英までの7台が連なり、互いの隙を伺いながらのバトルとなりました。その中でも#111川端と#109村上がアグレッシブな走りで徐々に順位を上げ、7周目のダンロップコーナーで4位の#110森をオーバーテイク。#110森は6位にポジションを落としてしまいます。#111川端と#109村上はその後さらにペースアップ。#111川端としては#109村上を振り払いたいところですが、#109村上はデビューレースとは思えない走りで#111川端に食らいつきます。

その頃#106武尾と#103橋本による7番手争いも激化。ブレーキングでイン側に飛び込もうとする#103橋本ですが、#106武尾もしっかりとブロックしてなかなか譲ってもらうことができません。
15周のレースは#105藤井が危なげない走りで、2位の#107阿野に9秒の差をつけて圧勝。#107阿野も最後は後続を引き離してレース2戦目にして表彰台を獲得しました。3位には#111川端の追撃を振り切った#101斉藤が続きました。

◆決勝レース結果

第3戦は10月9日、10日に富士スピードウェイにて開催されます。第3戦へのスポットエントリーも受付けておりますので、Audi A1 Fun Cupに興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。