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2020/08/24

REPORT

第3戦〜アクシデントに襲われるも25位完走を遂げる

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE レポート

SGT2020 Round 3

Audi Team Hitotsuyamaは、2020年8月23日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたSUPER GT第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」に出場しました。

入賞は確実と思われた21号車のHitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、レース中盤のアクシデントでリタイヤの危機に。しかし、なんとかレースに復帰し、25位で完走を遂げました。

予選

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、Audi Sport ファクトリードライバーのクリストファー・ミースが来日できないことから、川端伸太朗と近藤翼の顔ぶれで臨んだ第3戦の鈴鹿サーキット。決勝前日の8月22日午前に行われた公式練習では、今シーズン一番の暑さに備えて用意されたヨコハマタイヤにあわせてセッティングを決める作業を行い、セッション終盤のGT300専有走行では川端が11番手タイムの1分59秒824をマーク。Q1突破への手応えを掴みます。

同日の午後にはノックアウト方式の公式予選が行われました。30台がエントリーするGT300クラスはA、Bの2組にわかれてQ1を行い、各組の上位8台がQ2に進出することになります。A組に振り分けられたAudi Team Hitotsuyamaは川端がQ1を担当。1周が5.807kmと長い鈴鹿サーキットでは、タイムアタックのためにタイヤの最良の状態を保てるのはわずか1ラップ。川端は計測2周目にうまく照準をあわせ、ほぼ完璧な走りで1分59秒360を叩き出し、Q1のA組を4位で通過しました。

続くQ2でも、近藤が狙いどおりにタイヤを暖め、ベストの状態でタイムアタックすることができました。近藤のタイムは1分59秒123の8番手で、今季最上位のグリッドを手に入れることになったのです。

P1 #31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨宏紀/中山友貴
P2 #55 ARTA NSX GT3 高木真一/大湯都史樹
P3 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ

P8 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 川端伸太朗/近藤 翼

川端伸太朗

決勝

決勝当日の鈴鹿サーキットは、真夏の日差しが降り注ぎ、スタート直前には気温が32℃、路面温度は48℃に達する過酷なコンディションに見舞われました。新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、観客のいない、いつもと異なる状況のもとで、13時には300kmの決勝レースがスタートしました。

Audi Team Hitotsuyamaは、近藤が第1スティントを担当。近藤は着実にスタートを決め、8番手を守ったまま1コーナーへ。その後、S字コーナーでコースアウトした車両を撤去するためにセーフティカーが導入され、5周目に再スタートが切られる波乱の幕開けとなります。リスタート後、近藤は背後から迫るライバルに苦しめられましたが、なんとかポジションをキープ。自身のスティントを終えるまで、ライバルのオーバーテイクを許しませんでした。

24周を終えたところで、近藤がピットイン。タイヤ無交換作戦を採用するチームもありましたが、Audi Team Hitotsuyamaは4輪すべてを新しいタイヤに替えて、川端をコースに送り出します。「タイヤ無交換や、4本すべてを替えないチームに先行されましたが、後半を見ていると4本交換で正解だったと思います」とはチーム代表の一ツ山亮次。

ここから、川端の追い上げが始まるはずでしたが、ピットアウトから3周の27周目、直前にオーバーテイクしたGT300のマシンが、Hitotsuyama Audi R8 LMSの左側をヒットし、川端はS字コーナーの外に弾き出されてしまいました。グラベルに足を取られ、身動きがとれない21号車でしたが、マシンのダメージは小さく、コース上に引き戻されたあとには走行を再開します。「残念ながら勝負権を失ってしまいましたが、今後につなげるために、とにかく走り続けました」(一ツ山)。このまま川端は周回を重ね、トップから2周遅れの25位で完走を遂げました。

第4戦のもてぎは、9月12日、13日に開催されます。次戦こそ良い結果を報告できるよう準備を進めてまいりますので、Audi Team Hitotsuyamaへのご支援、ご声援を、引き続きよろしくお願いいたします。

P1 #11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信
P2 #18 UPGARAGE NSX GT3 小林崇志/松浦孝亮
P3 #2 シンティアム・アップル・ロータス 加藤寛規/柳田真孝

P25 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 川端伸太朗/近藤翼

近藤翼

チーム代表 一ツ山亮次のコメント

前回の富士から良い流れを感じていて、今回こそはと表彰台を目指して鈴鹿に臨みました。結果的には他車に当てられてしまい、入賞は叶いませんでしたが、それまでは非常に良い走りをしていましたし、アクシデントがなければ、表彰台は厳しかったかもしれませんが、前回の富士を超える結果は出せたはずです。それだけに悔しさが残りますが、これもレースです。次のもてぎに向けて気持ちを切り替えて、今回取りこぼしたぶんまでポイントを獲れるよう頑張りたいと思います。

鈴鹿のアクシデントを除けば、良い流れは続いていると思いますし、もてぎは過去に優勝したことのある一番得意なコースですので、ミスやトラブルをなくし、とにかくみんなで落ち着いて上位を狙いますので、皆さんの応援を、よろしくお願いします。