2021/12/16
REPORT
2021シリーズを締めくくるAudi A1 Fun Cup第4戦が富士スピードウェイで開催されました。
第3戦でシリーズチャンピオンを決めたイシカワヨシオは、予選から決勝まで一貫して速さを見せ、この最終戦を制しました。
朝の気温は3℃と冷え込むものの、雲ひとつない快晴に恵まれた富士スピードウェイ。この最終戦には12名のドライバーがシリーズランキング上位を狙い参加しました。
10月16日に同じ富士で開催された第3戦では、最終戦を待たずに#105 イシカワヨシオがシリーズチャンピオンを決めました。一方、ランキング2位から10位のドライバーには、最終戦の結果次第ではシリーズ2位のチャンスが残されています。
今回は「富士チャンピオンシリーズ第5戦」の1戦として、N1400クラス8台とN1000クラス4台と混走で予選および決勝レースが行われます。また、Audi A1 Fun Cupの特別枠としてBeetle Fun Cupの1台がレースに華を添えます。
午前9時5分からは20分間の公式予選が始まりました。セッション開始とともに、25台のマシンが続々とコースへと向かいます。そして、計測2周目から各ドライバーがタイムアタックを開始しました。さっそく#105 イシカワが2分14秒156をマークしてトップに。これを、#101 斉藤浩徳が2分15秒156で追います。
そして計測4周目、前戦でポールポジションを獲得した#107 並木が2分13秒928を叩き出し一気にトップへ。負けじと計測5周目には#105 イシカワが自己ベストを更新する2分13秒445でトップを奪い返しました。そして計測6周目、#107 並木も自己ベストを更新しますが、2分13秒772のタイムは#105 イシカワにコンマ327秒及びません。これにより、#105 イシカワのポールポジションが決まりました。
予選3位は、#103 森 愼一。前日の練習走行で2分14秒台をマークしていただけに、2分15秒114のタイムはやや不満のよう。そのコンマ002秒遅れで#113 河村翔太が4番手につけました。
公式予選終了の約2時間半後には、1周4.563kmを10周走行する決勝レースが行われました。他のクラスのマシンと混走で行われるこのレースでは、ポールポジションの#105 イシカワが8番グリッド、予選クラス2位の#107 並木が9番グリッド、予選クラス3位の#103 森が11番グリッドに着きます。
午後0時19分、スタンディングスタートにより戦いの火蓋が切られたレースは、#107 並木が好スタートを決め、1コーナー手前では#105 イシカワをわずかに先行します。しかし、#107 並木は前を走るN1400クラスのマシンに行く手を阻まれ、その隙に抜け出した#105 イシカワがトップを奪い返します。2台の背後には、クラス6番手、14番グリッドの#101 斉藤が見事なスタートでクラス3位に浮上。この3台が先頭集団を形成します。
しかし、3周目にはトップの#105 イシカワと2番手の#107 並木の一騎打ちへと変わり、その後、この2台はコンマ1秒からコンマ5秒の大接戦を延々と繰り広げることに。そして最終ラップには#107 並木が#105 イシカワにコンマ181秒まで迫りましたが、#105 イシカワはトップを守りきり、今季3勝目を挙げました。2位は#107 並木、3位は#101 斉藤の順です。
一方、その後方では、#106 飯島宗久と#103 森が熾烈な4位争いを続けました。中盤まで4位を守った#106 飯島でしたが、9周目、ついに#103 森に先行を許すことに。しかしコカコーラコーナーで姿勢を乱した#103 森が#106 飯島に接触。これにより2台はともに4位争いから離脱し、その後方から2台のバトルの行方を見守っていた#113 河村翔太が4位に入りました。
シリーズチャンピオン争いは、前戦でタイトルを決めた#105 イシカワがポイントを積み増すとともに、第3戦終了時点で2位の#107 並木もポイントを追加して2位を守りました。一方、同3位だった#106 飯島や8位の#103 森がノーポイントに終わったことから、最終戦で6位につけた#109 酒井正和がシリーズ3位を獲得しました。
振り返れば#105 イシカワの圧勝で終わった2021シーズン。来シーズンは参戦しないことを明らかにしている#105 イシカワに代わり、誰がシリーズタイトルを獲得するのか? エキサイティングな戦いが予想される2022年に、どうぞご期待ください!