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2022/01/05

NEWS

A1 Fun Cup lightsを初開催

A1 Fun Cup lights テストマッチ

2021年12月26日、富士スピードウェイにおいてA1 Fun Cup lightsがエキシビションレースとして初開催されました。

A1 Fun Cup lightsは、初心者から経験豊富なドライバーまで、すべてのモータースポーツファンが気軽に楽しめるレースとして、2022年から本格的な開催を予定しています。今回はテストマッチとして16台が、富士スピードウェイを駆け抜けました。

予選

初開催のA1 Fun Cup lightsには、現行型のA1(GB型)に指定部品を組み込んだ車両で戦うClass-1(カーナンバー100番台)が2台、同初代A1(8X型)のClass-2(同200番台)が3台、A1(8X型)ベースのレーシングカーで戦うClass-3(同300番台)が11台の計16台が参加。このうち、Class-1は、#102 阿野雅樹と103 阿野凌馬による親子対決! またClass-2は、#201 近藤 翼と#202 川端伸太朗という現役レーシングドライバーに、#203 森 花海が挑みます。そしてClass-3では、A1 Fun Cupでおなじみのアマチュアドライバーに混じり、#307 土屋圭一、#308 織戸学、#305 篠原拓朗といったレーシングドライバーがイベントを盛り上げてくれます。

なお、A1 Fun Cup lightsは1デイで2レースを行いますが、2人のドライバーがマシンをシェアし、第1レースと第2レースで異なるドライバーが走ることも可能。実際、今回もClass-3の#301と#302は2名のドライバーでマシンをシェアしています。

まずは午前10時48分から、30分間の予選が行われました。富士スピードウェイは、気温は低いものの、風のない穏やかな天気に恵まれています。さっそく計測1周目、2021 SUPER GTにAudi Team Hitotsuyamaから参戦した#305 篠原が、セッションの基準となる2分14秒911をマーク。さらに#305 篠原は計測3周目に自己ベストを更新する2分14秒677を記録。これに対し、レジェンドドライバーの#307 土屋が2分15秒347、D1Lightで活躍中の#310 下田紗弥加が2分15秒525、2020 A1 Fun Cupでシリーズチャンピオンに輝いた#301 藤井優紀が2分16秒040で続き、Class-3車両の速さをアピールします。

ところがセッション中盤、これまでA1 Fun Cupで好成績を残している#102 阿野が計測3周目に2分14秒283でトップに踊り出ると、その後、自己ベストを更新して2分13秒280までタイムを縮めました。一方の#305 篠原も計測5周目に自己ベストを更新しますが、2分13秒889のタイムは#102 阿野にコンマ609秒及ばず、Class-1車両、すなわち、最新型のA1を駆る#102 阿野が見事ポールポジションを獲得。全体の2番手には、#305 篠原が、3番手には#301 藤井がつけました。Class-2のトップは2分14秒774をマークした#201 近藤で、全体の5位になりました。

#102 阿野雅樹

#102 阿野雅樹

決勝第1レース

午後1時1分からは、1周4.563kmの国際レーシングコースを8周走行する決勝第1レースが行われました。スタンディングスタートにより戦いの火蓋が切られたレースは、ポールポジションの#102 阿野が上手くスタートを決めてホールショットを獲得。その後方では、#305 篠原、#308 織戸、#307 土屋というレーシングドライバーたちによるプライドをかけたバトルが繰り広げられることになります。

トップを走る#102 阿野は、1周目を終えた時点で2位以下に2秒715の差をつけ、その後も後続とのギャップを広げて独走態勢を築いていきます。最終的には2位との差を17秒499まで広げるぶっちぎりの速さで総合優勝し、#102 阿野の腕前とClass-1車両の速さを証明しました。

一方、総合2位、Class-3のトップ争いとなる三つ巴のバトルは、#305 篠原、#308 織戸、#307 土屋、そして再び#305 篠原とトップが目まぐるしく変わる展開を見せましたが、最終ラップの最終コーナーで#305 篠原をかわした#308 織戸がClass-3の優勝を奪いました。その後方では、マシンのポテンシャルではやや不利なClass-2車両を駆る#201 近藤が、持ち前の速さを見せて総合5番手でフィニッシュしています。

#308 織戸学

#308 織戸学

#201 近藤翼

#201 近藤翼

決勝第2レース

第1レースの興奮も覚めやらぬなか、午後2時46分からは、8周にわたる決勝 第2ヒートが行われました。スターティンググリッドは、第1レースの順位を逆転したリバースグリッドを採用。このため、ポールポジションは#310 下田、2番グリッドが2021 SUPER GTにAudi Team Hitotsuyamaから参戦した#202 川端となります。一方、第1レース上位のドライバーたちは後方からのスタートとなり、どんな追い上げを見せるかに注目が集まりました。

第1レース同様、8周で行われる第2レースは、2番グリッドの#202 川端が見事なスタートを決めてトップに踊り出ます。しかし、マシンのポテンシャルで上回る#310 下田が#202 川端に食らいつき、2周目、3周目のストレートエンドでは#310 下田が先行する場面も。しかし、そこは現役レーシングドライバーの#202 川端だけに、なんとかトップを守りきりました。

ところが安堵する間もなく、4周目には13番グリッドからスタートした#307 土屋が2位に、#14番グリッドの#305 篠原が3位に浮上し、総合トップ争いに加わりました。このうち#305 篠原は6周目の1コーナーで#307 土屋をかわして2位にポジションを上げると、その勢いで#202 川端をもオーバーテイクしてトップに浮上。しかし7周目、最後尾からスタートした#102 阿野が#305 篠原に迫り、ダンロップコーナーでトップを奪って見せます。これで優勝争いは決着し、Class-1の#102 阿野が2戦連続勝利。総合2位はClass-3の#305 篠原、3位がClass-3の#307 土屋、4位がClass-2の#202 川端という結果となりました。

クラスごとにマシンのイコールコンディション化が図られ、クリーンで楽しいバトルが数多く見られたA1 Fun Cup lights。今回のテスト開催をもとに、2022年の本格開催に向けた準備を進めていきますので、どうぞお楽しみに!

#305 篠原拓朗

#305 篠原拓朗

#307 土屋圭一

#307 土屋圭一

#202 川端伸太朗

#202 川端伸太朗