Language

Language

2022/04/04

REPORT

2022 開幕戦〜初出場の藤田真哉がデビューウィン

2022 Audi A1 Fun Cup Round 1 Tsukuba レポート

2020 Audi A1 Fun Cup Round 1

Audi A1 Fun Cupカーを使い、「ヘルメットひとつ」で参加できるJAF公認のワンメイクレースとして注目が集まるAudi A1 Fun Cupの2022年シーズンが、3月27日の筑波サーキットで開幕しました。

公式予選ではGTドライバーで今回ゲスト参加の#106 川端伸太朗がポールポジションを獲得。決勝レースでは今シーズンから参戦した#109 藤田真哉が堂々の優勝を果たしました。

公式予選

前年同様、第1戦が筑波シリーズ、2〜4戦が富士チャンピオンレースに組み込まれるかたちで開催されるAudi A1 Fun Cupの2022年シリーズ。その開幕戦には9名のドライバーが、茨城県にある筑波サーキットに集結しました。このうち#101 斉藤浩徳、#102 森 愼一、#103 ナガサワクミコ、#104 飯島宗久、#105 並木重和の5名は前年から継続して参加する一方、#107 森 花海、#108 伴 信、#109 藤田真哉の3名はAudi A1 Fun Cup初参戦となります。さらにこの開幕戦には、GTドライバーとして活躍中の川端伸太朗がゲスト参戦してイベントを盛り上げるとともに、他のアマチュアドライバーのスキルアップをサポートします。

3月27日、前夜の春の嵐が過ぎ去った筑波サーキットは、朝から穏やかな好天に恵まれました。コース上はところどころに半乾きの部分が残るものの、ほぼドライのコンディションのもとで9時10分からの予選を迎えました。昨年と異なり、今回は他のクラスとの混走ではなく、Audi A1 Fun Cupが単独で開催されるため、予選開始とともに9台のAudi A1がコース上に解き放たれます。

さっそく2周目から、各ドライバーがタイムアタックを開始。#106 川端、#108 伴、#105 並木が1分12秒台のタイムで順調な滑り出しを見せます。#106 川端は3周目、4周目と続けざまに自己ベストを更新し、1分11秒898と、ひとり1分11秒台のタイムでGTドライバーの貫禄を見せつけます。これに、1分12秒392で#105 並木が続きます。

ところがセッション中盤、上位勢に大きな動きが。#109 藤田が4周目に1分12秒467をマークして3番手につけると、次の周には自己ベストを更新して2番手に浮上。さらに7周目には1分11秒918を叩き出し、トップの#106 川端にコンマ002秒差まで詰め寄ります。その後、いったんペースを落とした#109 藤田が、終盤に再度アタック。しかし、自己ベスト更新はなりませんでした。「ダンロップブリッジまではうまくいったのですが、第2ヘアピンでつっこみすぎました」とは#109 藤田。これにより、#106 川端がポールポジション、#109 藤田が2番グリッド、#105 並木が3番グリッドを獲得しました。初出場組の#108 伴は4番手、#107 森 花海は5番手と健闘しました。

2020 Audi A1 Fun Cup Round 1

決勝レース

公式予選後も春らしい陽気が続く筑波サーキットで、12時11分から15周の決勝レースが行われました。スタンディングスタートにより戦いの火蓋が切られたレースは、ポールポジションの#106 川端と2番グリッドの#109 藤田が好スタートを決めて1コーナーへ。一方、4番グリッドの#108 伴は、ラリーやダートトライアルの経験は豊富ですが、それに比べてレースの経験は少なく、「たくさんのクルマが一緒に走るレースには慣れてない」といい、スタートで出遅れ、また第1ヘアピンで遠慮がちに走ったのが災いして最後尾までポジションを落としてしまいます。反対に、6番手スタートの#104 飯島宗久と8番手の#101 斉藤浩徳は、混乱するオープニングラップでポジションをあげて、それぞれ4位と6位に浮上しました。

1周目を終えたところで、トップの#106 川端と2位の#109 藤田の差は1秒714。その後方には、#105 並木、#104 飯島、#107 森 花海が続きます。その後、上位2台は1分12秒で周回を重ね、#109 藤田は#106 川端に食らいついていきますが、周回を重ねるにつれてその差は徐々に開いていきました。これに続く#105 並木も前との差が広がり、上位3台は単独走行に。その後方では、#104 飯島と#107 森 花海、#101 斉藤の3台がつかず離れずの接近戦を繰り広げますが、オーバーテイクしにくい筑波サーキットだけに膠着状態が続きます。

そしてレース終盤、2番手で追う#109 藤田に約6秒の差をつける#106 川端が、12周を終えたところでゲストドライバーとして配慮、ドライブスルーを行って首位を明け渡します。これにより、1分12秒台で周回を重ねてきた#109 藤田がトップに踊り出、独走態勢に入りました。#109 藤田はそのままトップを守り、初めてのJAF公式戦でデビューウィンを飾りました。2位は#105 並木、#104 飯島で、初参戦の#107 森 花海も4位と健闘しました。

次の第2戦は、2022年5月14日、舞台を富士スピードウェイに移して行われます。富士ではどんな熱い戦いが繰り広げられるのか、各ドライバーのパフォーマンスにご期待ください!

2020 Audi A1 Fun Cup Round 1