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2022/05/19

REPORT

第2戦〜藤田真哉が開幕戦から2連勝

Audi A1 Fun Cup 2022 Round 2 Fuji レポート

A1 Fun Cup 2022 第2戦

3月に筑波サーキットで開幕したAudi A1 Fun Cupの2022シーズン。その第2戦が舞台を富士スピードウェイに移し、5月14日に開催されました。

雨の中行われた公式予選では、今シーズンから参戦する#107 森 花海がポールポジションを獲得。決勝レースでは、やはり今シーズンから参加の#109 藤田真哉が勝利し、開幕戦から2連勝を挙げました。

A1 Fun Cup 2022 第2戦

公式予選

梅雨のはしりを思わせるあいにくの天候に見舞われた富士スピードウェイ。富士チャンピオンレースの1戦として開催されるAudi A1 Fun Cup第2戦には、12名のドライバーがエントリーしました。前回からの8名に加えて、#106 丸野哲朗が今季初出場。また、#110 YUKOと#111 酒井 仁が、Audi A1 Fun Cup初参戦となりました。さらに、GTドライバーとして活躍中の近藤 翼がゲストドライバーとして#112のステアリングを握ります。なお、今回は、N1400クラス:7台、N1500クラス:1台、Beeetle Fun Cupクラス:1台との混走で予選および決勝レースが行われます。

前日からの雨が降り続くなか、午前8時ちょうどから20分間の公式予選が始まりました。セッション序盤、開幕戦で2位表彰台を獲得した#105 並木重和が、ウォームアップ中にエンジンがストールし、マシンはコース脇にストップ。その後、マシンは再始動できず、#105 並木はタイム計測の前に予選を終えることになりました。計測2周目からは、各ドライバーがタイムアタックを開始。さっそく#109 藤田が2分28秒944の好タイムでトップに浮上し、その好調ぶりをアピールします。するとその直後、#107 森 花海が#109 藤田を上まわる2分28秒782をマークし、トップに踊り出ました。ここから、この2台によるポールポジション争いが熱を帯びていきます。

#109 藤田は計測3周目に2分28秒772でトップを奪い返すと、さらに次の周回で2分28秒053と自己ベストを更新。一方の#107 森 花海も計測4周目に2分28秒496をマークしますが、#109 藤田にはコンマ443秒及びません。さらなるタイム更新を狙う#109 藤田は、計測6周目の第1セクター、第2セクターで自己ベストを上まわる走りを見せますが、第3セクターのGRスープラコーナーで姿勢を乱し、ベストラップ更新は叶いません。それとは対照的に、#107 森 花海は計測6周目に2分27秒321まで一気にタイムを上げ、2台の順位は逆転しました。

この間に、ゲスト参加の#112 近藤 翼が2分26秒592のトップタイムをマークしますが、#112 近藤のベストラップには10秒が加算される規定があるため、#107 森 花海が見事、第2戦のポールポジションを獲得しました。2番手は#109 藤田、3番手には#102 森 慎一が続きました。

A1 Fun Cup 2022 第2戦

決勝レース

予選終了から約2時間後には決勝レースが行われました。公式予選が終わると程なくしてようやく雨が上がりました。しかし、12台のAudi A1 Fun Cupは難しいウェットコンディションのまま、10周のレースを戦うことになります。スターティングリッドは4列目までをN1400クラスとBeetle Fun Cupクラスが占め、Audi A1 Fun Cupトップの#107 森 花海が9番グリッド、#109 藤田が10番グリッドに着き、レース開始の瞬間を待ちます。

午前10時39分、スタンディングスタートにより始まった決勝レースは、その直後にスターティンググリッド前方のN1400クラス3台が絡む接触が発生。#107 森 花海はこれを上手く避けて先行しますが、行く手を阻まれた#109 藤田は少し出遅れてしまいます。しかも、スタートで順位を落としたN1400クラスのマシンが#107 森 花海との間に入るかたちになりました。その背後では、クラス4番手スタートの#103 ナガサワクミコがポジションをひとつ上げ、これを#102 102 森 慎一と#108 伴 信が追う展開に。

#107 森 花海は落ち着いた走りで2周目までクラストップを守りますが、直後を走るN1400クラスのマシンに先行を許すと、すぐに#109 藤田が迫ってきました。機会をうかがっていた#109 藤田は3周目のダンロップコーナーに狙いを定めて#107 森 花海に襲いかかり、ついにトップに踊り出ます。その後方では、最後尾からスタートした#105 並木が次々とライバルをかわし、気がつけば3番手を走る#103 ナガサワに迫る勢い。5周目には#103 ナガサワをパスして、表彰台圏内の3位までポジションを上げていました。

トップを走る#109 藤田はウェットコンディションのレースはこれが初めてということもあり、やや慎重な運転に。一方の#107 森 花海は#109 藤田に食らいつき、プレッシャーを与え続けました。それでも#109 藤田はなんとか逃げ切り、筑波の開幕戦に続いて、この第2戦でも優勝を遂げました。2位は#107 森 花海、3位は#105 並木が獲得しています。

4番手争いは、6周目まで#103 ナガサワが#102 森 慎一を抑えていましたが、7周目の走行中に#103 ナガサワのマシンが突如エンジンストールし、惜しくも順位を落とすことに。これで#102 森 慎一が順位を上げ、4位でフィニッシュを果たしています。

今シーズンから参加した#109 藤田と107 森 花海が速さを見せた第2戦。残る富士の2戦では、2人のルーキーがさらなる躍進を見せるのか、それともそれを阻止するドライバーが現れるのか。7月23日、ここ富士スピードウェイで開催される第3戦も、各ドライバーの活躍にご期待ください!

森花海、藤田真哉、並木重和