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2022/08/02

REPORT

第4戦〜表彰台まであと10秒届かず! 不安定な天候のもと4位完走を果たす

スーパー耐久シリーズ 第4戦 スーパー耐久レース in オートポリス レポート

Super Taikyu 2022 Round 4

Audi Team Hitotsuyamaは、2022年7月30日〜31日、大分県のオートポリスで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第4戦「スーパー耐久レース in オートポリス」のST-Zクラスに参戦しました。

5時間の耐久レースは時折雨が強まる不安定な天候に見舞われましたが、3位表彰台獲得まであと10秒に迫る戦いぶりで、チームの実力向上をアピールすることができました。

公式予選

このオートポリス戦には、前回のスポーツランドSUGO戦と同じ4人のドライバーで臨みました。すなわち、Aドライバーがジェントルマンの阿野雅樹、Dドライバーがエキスパートの阿野雄紀。このふたりをサポート役として、Bドライバーをプラチナドライバーの宮田莉朋、Cドライバーを実力派エキスパートの神晴也が務めます。

小雨が降ったりやんだりの不安定な天候に見舞われたオートポリスでは、7月30日午後2時10分から公式予選がスタートしました。スーパー耐久ではAドライバーとBドライバーの合算タイム順で決勝のスターティンググリッドが決まります。

まずは阿野雅樹がAドライバーを対象とした15分間のセッションに挑みました。前回のスポーツランドSUGOでは、初めてのレギュラー参戦ということでやや緊張気味の阿野雅樹でしたが、今回は事前にトレーニングを行い、また、Audi R8 LMS GT4のドライビングにも慣れてきたとあって、練習走行では宮田や神とのタイム差が縮小。

Aドライバーの予選が始まる時点では雨は止んでいたものの、コースにはまだ濡れた部分が残っていたことから、まずはレインタイヤでコースへ。しかし、コースが乾き始めていたことから、すぐにスリックタイヤに履きかえてタイムアタックを開始しました。阿野雅樹はタイムアタック1周目で2分7秒625をマークし、さらに次の周でもセクター1、セクター2で自己ベストを更新しますが、運悪く途中から降り出した雨により、ベストタイムの更新は叶いませんでした。

一方、Bドライバー予選に臨んだ宮田は、ウェットコンディションのもとで叩き出した2分7秒325がクラス2番手の好タイムに。AドライバーとBドライバーの合算タイム順で決められる決勝のスターティンググリッドはクラス7番手、グループ1の20番手となりました。

ST-Z Class Qualifying Result

P1 #34 テクノ・SUN’S・モノコレ G55
P2 #500 5ZIGEN AMG GT4
P3 #310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4

P7 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4

Super Taikyu 2022 Round 4

決勝

上空を厚い雨雲に覆われたオートポリスでは、7月31日午前11時、ローリングスタートで5時間耐久レースが始まりました。レース序盤は混乱が予想されることから、神がスタートを担当。エキスパートドライバーらしい速さと危なげない走りで、レース開始早々にクラス3番手までポジションをアップ。途中、ペースの速い#111のスープラにポジションを譲る場面もありましたが、2分2秒前後のペースで周回を重ねていきます。スタートから約1時間が経過したところでFCY(フルコースイエロー)が導入されたことから、予定より少し早めにピットストップを行い、阿野雅樹にドライバーを交替しました。

阿野雅樹は2分5秒442の自己ベストをマークするなど、ライバルのジェントルマンドライバーと遜色ないペースで周回。「今回は少し楽しめるようになりました」(阿野雅樹)と話す表情には余裕が感じられるようになり、それは落ち着いた走りにも現れていました。1時間の最低義務周回数を走行するあいだは大きなミスもなく、無事マシンを阿野雄紀に引き継ぐことができました。

阿野雄紀は目標としていた2分4秒台にはわずかに届きませんでしたが、2分5秒118を筆頭に、2分5秒台の安定したペースで周回を重ねていきます。そしてレースは残り約2時間、81周を終えたところで4人目の宮田にドライバー交替しました。

この時点で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4はトップから2周遅れ、クラス5番手を走行していました。宮田に交替後、ほどなくしてクラストップを走る#310 スープラがトラブルで順位を落とし、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は4位に浮上。宮田は2分0秒台を連発して、先行するクラス3番手の#111 スープラに迫っていきます。途中給油のためにピットストップを行いながら、3位とのギャップを縮めていく宮田。雨が強まるなかでも追撃の手を緩めず、1周ごとに数秒速いラップタイムで、一時は1周以上あった#111との差は25秒台まで近づいていきます。このままうまくいけば3位表彰台が獲得できるかもしれない……という希望を抱いたチームでしたが、残り時間10分というところでFCYが導入され宮田の追い上げもここまで。最終的にはクラス3番手の#111に約10秒及ばず4位でゴール。惜しくも表彰台を逃しました。

阿野雅樹、雄紀2名の成長と、プロドライバーの素晴らしいパフォーマンスが確認できたオートポリス戦。一方、細かいミスや給油装置のトラブルなどでタイムロスがあったことから、次戦のもてぎ戦に向けては作業の精度をさらに高められるよう課題を洗い出し、表彰台を狙いたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

Race Result

P1 #500 5ZIGEN AMG GT4
P2 #19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR
P3 #111 Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4

P4 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4

Super Taikyu 2022 Round 4