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2022/09/07

REPORT

第5戦〜奇跡の優勝は幻となるも、今季2度目の表彰台を獲得

スーパー耐久シリーズ 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race レポート

スーバー耐久 2022 第5戦

Audi Team Hitotsuyamaは、2022年9月3日〜4日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」のST-Zクラスに参戦しました。

レース序盤から好調な走りを見せた#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は、ゴール直前の奇跡のピットストップによりトップでチェッカードフラッグを受けましたが、最終的には3位でレースを終え、今季2度目の表彰台を獲得しました。

公式予選

Audi Team Hitotsuyamaは、これまでどおり4人のドライバーで、5時間の長丁場となるこの第5戦に臨みました。すなわち、Aドライバーがジェントルマンの阿野雅樹、Bドライバーがプラチナドライバーの宮田莉朋、Cドライバーが実力派エキスパートの神晴也、そして、Dドライバーがエキスパートの阿野雄紀です。

決勝レース前日の9月3日、くもり空のモビリティリゾートもてぎでは、スターティンググリッドを決める公式予選が行われました。スーパー耐久ではAドライバーとBドライバーの合算タイム順で決勝のスターティンググリッドが決まります。

まずは午後1時20分から、Aドライバーを対象とした15分間のセッションに阿野雅樹が挑みました。Audi R8 LMS GT4でのレースはこれが3回目ですが、以前、Audi RS 3 LMSでこのコースを走った経験があり、また、Audi R8 LMS GT4の扱いにも慣れてきた阿野雅樹。3周にわたり入念にタイヤを温めたのち、タイムアタックを開始した彼は、周回を重ねるごとに自己ベストを更新する走りを見せ、ラスト1周となる計測6周目に2分5秒194をマーク。7番手にコンマ304秒差で迫る8番手でセッションを締めくくりました。

一方、午後2時25分からBドライバー予選に臨んだ宮田は、計測3周目に2分0秒687を叩き出し、Bドライバーのみならず、ST-Zクラス最速のタイムをマーク。AドライバーとBドライバーの合算タイム順で決められる決勝のスターティンググリッドはクラス5番手、グループ1では15番手を獲得しています。

なお、Cドライバーの神晴也は2分3秒194、Dドライバーの阿野雄紀は2分7秒175を記録し、ともに予選通過タイムをクリアしています。

ST-Z Class Qualifying Result

P1 #310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4
P2 #885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4
P3 #111 Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4

P5 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4

スーバー耐久 2022 第5戦

決勝

雲は多いものの、ときおり雲の切れ間から夏の日差しが降り注ぐモビリティリゾートもてぎでは、9月4日午前11時4分、ローリングスタートで5時間耐久レースが始まりました。Audi Team Hitotsuyamaは、前戦同様、神がスタートを担当。神はオープニングラップで順位をひとつあげると、その後も速いペースで上位陣を追いかけ、13周目にはクラストップに踊り出ます。23周目に#22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RSにトップを奪われますが、その後もトップ争いを続ける神に、チームは1回目のピットストップ後も続けて走行させる作戦を採ります。

34周を終えてピットストップした神は、給油とタイヤ交換を済ませコースに復帰。遅れてピットストップを終えた#22 Porscheと首位争いを繰り返すことになりますが、48周目、#22 Porscheにトラブルが発生して緊急ピットイン。これにより神は再びトップに浮上します。その後も神は快調なペースで周回を重ね、71周を終えたところで、2位との差を1分以上広げた状態で阿野雅樹にドライバー交替しました。

トップのままコースに復帰した阿野雅樹は、途中、エアコンの不調に悩まされたものの、自己ベスト2分8秒859をマークするなど、ライバルチームのジェントルマンドライバーとほぼ互角のラップタイムで周回を重ねていきます。そして60分、26周を無事に走りきり、97周を終えたところで宮田にマシンを託しました。

暫定3番手でコースに復帰した宮田でしたが、チームの累計走路外走行が規定数を超えたために、宮田のスティントでドライブスルーペナルティが科されることに。これにより4番手にポジションを落とした宮田でしたが、その後、ライバルを圧倒する走りで120周目にはトップに浮上しました。ただ、今回のレースでは最低3回のドライバー交替が義務づけられているため、最後のピットストップ後にトップを維持するには、2位以下との差を50秒以上築く必要がありました。宮田はできるかぎり後続との差を広げる一方、チームはFCY(フルコースイエロー)のタイミングでドライバー交替するチャンスをうかがいます。

レースが残り10分の時点で、2位とは約21秒、3位とは約28秒、4位とは約90秒の差を築いていた#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4。ここでドライバー交替すれば3位でコース復帰が予想される状況で、コースサイドにマシンが停止する事態が発生。FCYが宣言されることを予想したチームは急遽宮田をピットに呼び寄せ、最終ドライバーの神に交替。神は予想どおりFCYが宣言されたコースに首位のまま戻り、トップでチェッカードフラッグを受けるのでした。

ところが、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4のピットインがFCY宣言後と判定され、レース後、90秒加算のペナルティが科されました。それでも、ぎりぎり3位に残った#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は、今季2度目の3位表彰台を獲得することができました。

あと一歩というところで優勝を逃しただけに、悔しい結果となった第5戦。この思いを忘れず、最終戦の第7戦鈴鹿ではさらに表彰台の高い位置を目指したいと思います。

なお、10月15日〜16日に岡山国際サーキットで開催される第6戦は、Audi driving experienceのプログラムであるRace experienceとして参戦します。そのため、カーナンバーは33、エントラント名はAudi driving experience Japanとなり、Hitotsuyama Racingとしてチームオペレーションを担うことになります。ぜひこちらの応援もよろしくお願いいたします。

Race Result

P1 #34 テクノ・SUN’S・モノコレ G55
P2 #500 5ZIGEN AMG GT4
P3 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4

スーバー耐久 2022 第5戦 表彰式