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2025/04/30

REPORT

第2戦〜#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSが6位で初完走

スーパー耐久シリーズ 第2戦 SUZUKA S耐 5時間×1レース レポート

Hitotsuyama Racingは、2025年4月26日〜27日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第2戦「SUZUKA S耐 5時間×1レース」のST-XクラスにAudi R8 LMS GT3で参戦しました。

6番グリッドからスタートした#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、レース中盤に3位まで順位を上げましたが、2度のドライビングスルーペナルティにより表彰台は遠のくことに。一方、マシンに対する各ドライバーの習熟度は急速に高まっており、次戦に向けて期待が高まる内容になりました。

2025 スーパー耐久 第2戦

公式予選

2025シーズンからST-Xクラスに参戦している#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、開幕戦と同じドライバーラインアップ、すなわち、A:鈴木建自、B:小川颯太、C:ジェームス・プル、D:猪爪杏奈という顔ぶれで5時間レースに挑みます。前戦のもてぎ大会では、ゴール目前でガス欠に見舞われ、表彰台を逃しただけに、雪辱を果たすべく、鈴鹿大会に臨みました。

4月26日、快晴に恵まれた鈴鹿サーキットでは、14時41分からAドライバーの予選が始まりました。今シーズン、GT3によるST-Xクラスにステップアップした鈴木は、アウトラップでスピンを喫し、そのままリズムに乗ることができなかったことで本来の速さが出し切れず、3周目にマークした2分5秒834は6番手に留まりました。

一方、14時45分からのBドライバー予選は、期待の若手ドライバーである小川が3周目に2分0秒032を叩き出し、並み居る実力派ドライバー相手に2番手となる好パフォーマンスを披露。A/Bドライバーの合算タイムは4分5秒866で、決勝ではクラス最後尾となる6番手からポジションアップを狙うことになりました。

そのあと、C/Dドライバーによる予選が行われ、プルが2分1秒974、猪爪が2分5秒763で予選通過基準タイムをクリアしています。

ST-X Class Qualifying Result

P1 #33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3
P2 #777 D’station Vantage GT3
P3 #666 seven x seven PORSCHE GT3R

P6 #101 Hitotsuyama Audi R8 LMS

2025 スーパー耐久 第2戦

決勝

4月27日、前日同様快晴の鈴鹿サーキットは、夏を思わせる強い日差しが降り注ぐなか、11時に5時間にわたるレースがスタートしました。今回の決勝では3回のドライバー交替が義務づけられており、まずは小川が第1スティントを担当しました。

ライバルのほとんどがエースドライバーのBドライバーという状況で、小川はオープニングラップで5位、2周目には4位にポジションを上げ、その速さをアピール。その後、5位に順位を落としますが、上位勢とほぼ同じペースで周回を重ねていきます。そんな小川の速さに水を差すかのように、レーススタートから40分が経過したところから他車のトラブルやアクシデントが続きます。小川が自身のスティントを終えた32周までのあいだに、4度ものFCY(フルコースイエロー)が導入されるという、荒れた展開になったのです。

4度目のFCYが解除された直後、小川はピットレーンに向かい、猪爪にドライバー交替。5番手でコースに戻った猪爪は、予選タイムとほぼ同じ2分5秒台を連発するなどして、38周目には3番手に浮上し、16秒前を走る#23 TKRI松永建設AMG GT3に迫っていきました。途中1度のFCYをはさんで、猪爪は2位との差を縮め、ついに50周目の後半にはテール・トゥ・ノーズまでライバルを追い詰めます。残念なことに、この周、猪爪にはピットインの指示が出されていたため、オーバーテイクの様子を見ることは叶いませんでした。

猪爪からステアリングを託された鈴木は、予選でのスピンなどの影響か、序盤こそやや慎重さが目立ちましたが、途中からは自信を取り戻したように急にペースが上がり、約90分を走り抜きました。一方、鈴木は自身のスティント中にドライビングスルーペナルティを2度消化することに。これは第1スティントのFCY中、#101 Hitotsuyama Audi R8 LMS に2度の速度違反が見つかったからです。これにより#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSはライバルから1周以上遅れることになり、表彰台の望みは薄らいでしまいました。

それでも、最終スティントを任されたプルは、ときおり2分4秒台をマークする走りでライバルたちに食い下がります。そしてファイナルラップとなる124周目、燃料の残りがギリギリとなるなか、無事マシンをゴールまで導き、6位で完走を果たしました。

FCY中の速度違反については、原因をしっかりと検証して再発を防止したいと思います。それを除けば、レース中にミスやマシントラブル、アクシデントもなく、表彰台を狙う準備は整いつつあるといえます。次戦の富士は、レギュラーの4人に、監督を務める川端伸太朗がEドライバーとして加わり、5人体制で24時間レースに挑みます。厳しい戦いが予想されますが、チーム一丸となってゴールを目指しますので、皆様の熱い応援をお願いします。

ST-X Class Result

P1 #666 seven x seven PORSCHE GT3R
P2 #33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3
P3 #777 D’station Vantage GT3

P6 #101 Hitotsuyama Audi R8 LMS

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