2025/05/14
REPORT
年6戦で戦う2025 Audi A1 Fun Cupシリーズの第2戦が、5月10日〜11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。
2回目の開催となるSUGOには10台がエントリーし、今回初参戦となるKUNIYUKI HAGAが、ポール・トゥ・ウィンでデビュー戦を飾りました。
2025年第2戦SUGOは、5月10日が予選、翌11日が決勝というスケジュール。まずは10日14時ちょうどに、15分間にわたる公式予選が始まりました。
前夜からの雨は朝には上がったものの、上空に厚い雲が広がるスポーツランドSUGO。それでも公式予選が行われる頃には、コースはほぼドライコンディションに回復しました。
3周目から本格化したタイムアタックは、今回初参戦の#114 KUNIYUKI HAGAがいきなりコースレコードを更新する1分49秒921をマークして、観客をどよめかせます。実は#114 HAGAは、Audi A1 Fun Cupシリーズこそ初めてですが、過去にスーパー耐久などに参戦し、ここSUGOも走行経験がある実力派のドライバーなのでした。
これを追うのが、開幕戦で激しいトップ争いを演じた#102 野田 望、#101 森 慎一、#104 飯島宗久の3人で、ともに1分50秒台で#114 HAGAに迫ります。しかし、#114 HAGAは4周目と6周目、さらに7周目にもコースレコードを更新する勢いで、最終的には1分49秒689までタイムを縮めていきます。
セッション後半には#107 藤井政至と#112 芳賀絢音のふたりも1分50秒台にタイムを上げますが、ひとり1分49秒台の#114 HAGAには及ばず、ポールポジションを決めました。2番グリッドには1分50秒476の#107 藤井、3番グリッドには1分50秒491の#102 野田が、それぞれ着けています。
レディース・クラスは、開幕戦でクラス優勝を果たした#112 芳賀が全体5番手となる1分50秒606でクラストップ。これに#106 Kai-Ti WANGが全体10番手タイムの1分52秒776で続きました。
前日とは打って変わり、11日のスポーツランドSUGOは雲の隙間から太陽が顔を覗かせる天候に恵まれました。
12周で争われる決勝レースは9時30分に戦いの火蓋が切られ、ポールポジションの#114 HAGAがスタートで一瞬出遅れる隙に、2番グリッドの#107 藤井が好スタートを決めて、真っ先に1コーナーに飛び込んで行きます。#114 HAGAは4番グリッドの#101 森をなんとか抑えて2番手に着け、これに#101 森、#112 芳賀、#104 飯島が続くかたちでトップ集団をつくり、レースをリードしていきます。
トップ奪還を狙う#114 HAGAは、さっそく1周目の最終コーナーで#107 藤井のインに並びますが、メインストレートで#107 藤井を抜くにはいたらず、#107 藤井、#114 HAGAの順で再び1コーナーへ。その後、#114 HAGAは何度もコーナーで#107 藤井のインをうかがい、また、最終コーナーで#107 藤井に並びかけますが、#107 藤井の巧妙なライン取りに阻まれ、トップに踊り出ることは許されません。
一方、その後方では3番手の#101 森がトップ争いを見守りながら、ポジションアップの機会を虎視眈々と狙います。さらに、#112 芳賀と#104 飯島の4番手争いもヒートアップし、緊迫した状況が続きました。
順位の変動がないまま周回が重ねられたレースは残り2周の11周目に、ついに動き出します。テールトゥノーズのバトルを繰り広げていた首位争いは、最終コーナーで#114 HAGAが#107 藤井に先行し、トップでメインストレートに姿を現したのです。ここから一気にペースを上げた#114 HAGAは、#107 藤井に1秒076の差をつけてゴールし、見事、ポール・トゥ・ウィン。2位の#107 藤井、3位の#101 森とともに表彰台で祝福を受けました。
レディース・クラスは、総合4番フィニッシュと健闘した#112 芳賀が開幕戦に続き2連勝。これに総合10位で完走した#106 WANGが続きました。
これまでにも増してハイレベルな戦いが繰り広げられている2025シーズンのAudi A1 Fun Cup。次戦は舞台を筑波サーキットに移し、さらにエキサイティングなレースが期待されます。果たして次に勝利を手にするのは誰なのか? 6月8日の第3戦をぜひお楽しみに!